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演劇実験室◉万有引力 とは

1983年7月31日、故・寺山修司主宰の演劇実験室・天井棧敷が解散。
1983年8月1日、天井棧敷時代そのほとんどの作品の音楽及び共同演出を担当したJ・A・シーザーと天井棧敷の劇団員31名とで結成。 「万有引力とは人間同士が互いに引き合う孤独の力のことである」という寺山修司の言葉(もとは谷川俊太郎『20億光年の孤独』からの引用である)に因み、 「演劇実験室◉万有引力」と命名。

旗揚げ当初万有引力の活動は天井棧敷と一線を画し、新作のみを上演する事により様式は継承しつつ独自の方法論を模索。しかし次第に多くの他劇団・団体が寺山の戯曲を上演する様になった為、「寺山演劇」=「トータルシアターと評された天井棧敷の演劇」に誤解が生じることを懸念。また天井棧敷の演劇をオリジナルに近い形で観たい、との観客の声にも応じ、「寺山演劇」の真髄を後世に伝えるべく寺山作品の上演を開始する。同時にオリジナル作品も積極的に上演し、様々なアプローチで「演劇」という表現方法へ挑戦し続けている。

主宰 • 演出  J • A • シーザー

略歴

 

1948年 宮崎県出身。

 

1969年 演劇実験室◉天井棧敷公演『時代はサーカスの象にのって』に客員として参加、打楽器を演奏する。天井棧敷入団後、寺山修司の勧めで音楽を始める。1971年『邪宗門』では全ての音楽を担当、以降、座付音楽家として演劇実験室◉天井棧敷の全作品の音楽を手がける。また、寺山修司監督の長編映画(『田園に死す』『ボクサー』『さらば箱舟』など) 及びいくつかの短編・実験映画の音楽も担当する。

 

1983年 寺山修司の死後、解散した演劇実験室◉天井棧敷の衣鉢を継ぎ演劇実験室◉万有引力を結成。主宰者として演出、音楽、美術を担当。

 

1986年 エジンバラ国際芸術祭にオリジナル作品『SUNA=砂漠の動物園』(作・演出・音楽)で参加。日本人初となる最優秀演劇賞=フリンジ・ファースト賞を受賞。

 

1991年 イギリス・ジャパンフェスティバルにシェイクスピアの『リア王』(演出・音楽)で参加。シェイクスピア生誕の地で、日本の団体として初めて上演された。

 

1997年 人気アニメ『少女革命ウテナ』の劇中音楽を担当。

 

2005年 愛知万博(愛・地球博) 瀬戸日本館での群読叙事詩劇『一粒の種』の作・演出・美術・音楽を手がけ、博覧会国際事務局(BIE)より日本を代表するアトラクションとして選出される。

 

2012年5月 新宿FACEにて30年ぶりのコンサートを開催。多くの万有引力ファンはもちろん、コンサートを待ち望んでいた人や『少女革命ウテナ』のファンで会場は埋め尽くされた。以降、年1~2回のペースでコンサート、ライブを開催するなど、精力的に音楽活動も行っている。

 

2015年 世田谷パブリックシアターにて『身毒丸』上演。同年、ブラジル3都市を『奴婢訓』巡演。

 

2017年 新たなキャスト・バンドメンバーを迎え、更にスケールアップした『身毒丸』上演、全公演立ち見席も含めて完売となった。

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